AKI-H8の問題点




秋月通商のAKI-H8/3048Fボードは、大変使いやすいワンボードマイコンです。
(現在は後継のAKI-H8/3664が発売されており、そちらのほうがほとんどの点で勝っています。)
ROM・RAMが内蔵されており、A/D・D/Aコンバータ、PWMと実に重装備のマイコンです。


ですが、H8シリーズは、そもそも組み込み機器への使用を想定したものです。
よって、「ROMへコードを書きこんだら、あとはちょっと手直しするだけ」という思想のもと、設計されています。
この点がアマチュアの開発者にとって大きな障害となり得ます。


具体的には、ROMに採用されているフラッシュROMに起因する問題です。
フラッシュROMは100回程度しか書き換えが出来ないのです。
(日立の保証している範囲では。実際は4倍くらい可能と言われています。それでも400回です。)
限界まで書きこむと、後は捨てるだけ・・・となってしまいます。


また、フラッシュROMの書き換えには時間がかかります。
3048Fだと、12Vが書き換えに必要なため、専用の回路を搭載する必要があります。


これらの(アマチュアレベルでの)問題を解決する方法、それは「SRAM増設」と「リモートデバッガの使用」です。
TINYシリーズ(3664)以外のH8(300Hシリーズ)であれば、SRAMを増設出来るような仕様になっています。

ここではAKI-H8/3048Fを例に、その具体的実現方法について述べていきます。


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