ハードの設計




まず、SRAMをAKI-H8に接続するためのボードを設計します。
ここでは、秋月通商で@400円で売られている、256kbitのSRAM、TC55257DFL-70を接続してみます。
SRAMについては、どのようなSRAMを使っても基本的に問題ありません。


ただし、アクセスタイミング等の調整が必要になります。
また、あまりに古いSRAMだと、電気的特性などの問題で、うまく動かないことも考えられます。
ここでは表面実装タイプ(SOP)を使用していますが、DIPのほうが明らかに扱いやすいです。



回路図




以上が回路図です。

ポイントとしては、メモリを1つ増設する場合は、H8を8ビットアクセスモードにする、と言うことです。
これを用いるために、データバスのD8〜D15と、SRAMのデータラインをつなげます。
また、R/Wピンは、上位番地用のHWRにつなげます。
下位番地側だけを用いることは(少なくともモード5を使う限りでは)出来ないようです。



それから、CSについてです。
元来マイコンにSRAMを増設する場合、マイコンのアドレスバスとSRAMの間にロジック回路を組みます。
このロジック回路によってCS信号を生成し、SRAMを特定番地で動かすようにするのが普通です。

ところがH8マイコンの場合は、CSを自動生成するピンがあります。
これを用いることによって、ロジック回路の構成や速度等を気にする必要がなくなります。
ただしSRAMが存在する番地が固定されますので、これを変えたい場合は独自にロジックを組みましょう。

ここでは、CS1を使っています。これによってSRAMは20000h番地に固定されます。




他に注意する点としては、パスコンの挿入です。
SRAMはデリケートな代物なので、誤動作を防ぐ意味でも、パスコンは必須でしょう。
この回路図でも、VCCとGNDの間に0.1uFのセラミックコンデンサを入れています。


最後に。AKI-H8/3048Fのモード切り替えを行っておきます。
具体的には、CN5の3番ピンと4番ピンをショートさせます。
(ピンソケットを付けておき、市販のジャンパピンなどでショートすると良いでしょう。)



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