H8/3664Fを壊した!(直し方)
H8について語らないうちに「壊した!」などといっても、困惑するだろうが・・・。
買っていきなり壊すというのは、よくあることである。(私だけかもしれないが)
私は事実、AKI-H8/3664を買ってきて、いきなり壊してしまった。
そのさいに行なった対処法について述べておく。
秋月の「AKI-H8/3664 QFP版超小型マイコンモジュール開発セット」
を買った場合、とりあえずライタがないと何も出来ないので、ライタ作ることになる。
電源とRS232Cをつなげるだけのお手軽な設計だ。
電源も12V・100mA以上であれば使える。(3端子レギュレータが載っているので)
この二つは、対角線上にピンがある。そしてAKI-H8/3664は、コネクタが2対あってその本数は同じだ。
ということは、逆挿しが可能で、しかもそれが危険だということになる。
左上:電源用ピン 右下:RS232C用ピン
RSのところに電源が、電源のところにRSがくるからだ。
このような状況で12V程度を通した場合、ADM232AARNのポートがかなりの確率で壊れてしまう。
残念ながら私もこれで壊したクチである。
さて、修理の方法であるが・・・。
このケースは、「ADM232AARNのポートが」壊れたというのがミソである。
チップ自体は生きている。
これはADM232回りの配線だけを抜き出したものである。
これを・・・
こうすればよい。
「えっ、これで動くの?」と思われる方もおられるかもしれない。もちろん動く。
ADM232はTTLレベル(0〜5V)を、RS232Cレベル(-10〜+10V)に変換しているチップだ。
変換用のポートは、同じものが2組ある。
本来はデータ用とフロー制御用にそれぞれあるのだが、簡略化された配線の場合、2組目のポートが空いているのが普通だ。
そして、AKI-H8/3664の場合も例外でない。その空いているポートを拝借しただけの話だ。
分かっている人には「なぁんだ」という話だが・・・。知らないとAKI-H8/3664を丸ごと捨てる羽目になる。
←:張替えのための配線を引っ張り出すの図
なおこの方法は、全ての232Aで使える。
基盤に張り付いている232Aのポートを壊してしまった時は、この方法で回避するといいだろう。
もちろん、チップごとやられた場合は、この限りでない。