CPUの創りかた、との出会い





コンピュータについて少しでも勉強した(あるいは興味がある)方なら、CPUという単語を1度は聞いたことが
あるはずです。コンピュータの中心部にあって、人間で言うと脳のような働きをするところ・・・というのが
最も簡単な説明でしょう。(これが正しい表現かどうかはとりあえず横へおいておきます。)

そのCPUについて、誰しも思う疑問が「この中身はどういう構造になっているんだろ う」だと思います。
なにせ1つ数万円、時に数十万円からそれ以上する高価な部品ですから、別な意味でも興味をそそられます。

さて、これの構造について語ろうとすると膨大な知識が必要となりま す。
私は学校でこれについて学びましたし、独学で勉強しようともしました。

コンピュータ 設計概論(工学図書株式会社)」という本で勉強しましたが、これは難しい本でした。
教室の半分くらいの人が眠りに落ちていました。私は「なんとなく」程度の理解しかできませんでした。

次に「VHDLによるマイク ロプロセッサ設計入門」という本で勉強し直しました。
先の本と組み合わせて読むと結構理解が進み、「おお、私にもプロセッサが作れるかもしれない」と思いました。

が、何気なく見た巻末のこ の本に対応した学習用キットは8万円という ことを
読んだ途端「作れないな・・・」と後ろ向きになってしまいました。(その後、この本は書庫送りに。)

ある日、いしかわきょーすけさんの日記で 「CPU の創りかた」という本の存在を知りました。
ずいぶんと挑戦的なタイトル、タイトルとあまりにもギャップの大きい表紙の絵、なんとも個性の強い本です。

とりあえず気になったので、軽い気持ちで買ってみると、これがなかなか良い内容でした。

最低限 のCPUを構成するのに必要なディジタル回路の知識・設計のノウハ ウが
とても分かりやすい説明で書かれていた


のです。コンピュータ設計概論で「?」マークがいっぱいだった3年前の私に読ませれば、感動していた
ことでしょう。(多分ね)

挿絵とか表紙の絵が「好みでない」方も結構おられるみたいですが・・・。
でも、良い本ですよ。CPUを知りたい・作りたいという人が読めば、特にその良さが分かるはずです。



戻る